effigy
effigyは、文脈によって憎しみの対象としての身代わり人形と記念や記録としての彫像という、正反対の感情的なニュアンスを持つ二つの意味に分かれます。日本語ではどちらも像や人形と訳されますが、英語ではその目的が破壊するためか保存するためかによって使い分けられます。
破壊と抗議のニュアンス
現代の英語で最も頻繁に使われるのは、政治的な抗議や怒りを表現するために作られる身代わり人形としての意味です。この場合、単なる人形ではなく、特定の人物への憎しみや軽蔑を象徴しており、それを焼いたり(burn an effigy)、切り刻んだりすることで、その人物への攻撃的な意思を公に示します。単に似ている人形を作るのではなく、社会的なメッセージを伴う儀式的な行為に結びつくことが多い言葉です。
❌ doll(単なるおもちゃの人形)
✅ burn an effigy of the politician(政治家の身代わり人形を焼く)
記念と保存のニュアンス
一方で、歴史的な文脈や美術的な文脈では、墓石の上に置かれるような精巧な彫像を指します。こちらは前述の身代わり人形とは対照的に、故人を称え、その姿を後世に残すための敬意のこもった表現です。ただし、現代の日常会話でこの意味で使われることは少なく、多くの場合、歴史的な記述や専門的な美術解説の中で見られます。
混同しやすい表現との違いstatueやfigureも像と訳されますが、effigyは特に特定の個人の外見を忠実に再現した模型という点に重点が置かれます。statueが公共の広場にあるような一般的な記念碑を指すのに対し、effigyはより個人的な、あるいは象徴的な(身代わりとしての)役割を持つ場合に選ばれる傾向があります。
意味
憎しみや抗議を公に表現するために、通常はわらや布で作られ、焼かれたり破壊されたりする人物の粗末な模型や像
The angry crowd gathered in the square to burn an effigy of the dictator.
怒った群衆が広場に集まり、独裁者の身代わり人形を焼き上げた。
人物の彫刻や似姿。特に石や金属で彫られ、墓の上に置かれるもの
The medieval tomb was topped with a detailed effigy of the knight in full armor.
中世の墓の上には、フルアーマーを身にまとった騎士の詳細な彫像が置かれていた。