coarse-grained
物理的な質感や粒子の大きさを表す場合、coarse-grained は粒子が大きく、触ったときにザラザラとした感触がある状態を指します。日本語では粗いと訳されますが、単に粗いと言うよりも、粒子の構成(グレイン)に注目した表現です。例えば、砂や石の表面、あるいは金属の結晶構造などが、きめ細かくなく、ゴツゴツとした質感である際に用いられます。
概念的な抽象度と詳細さ
データ分析やシステム設計などの比喩的な文脈では、詳細な個別の要素を無視し、大きなグループや大まかな単位で物事を捉える様子を指します。日本語では大まかなや粗いと訳されます。対照的な概念である fine-grained(きめ細かい、詳細な)が、個々の小さな要素にまで焦点を当てるのに対し、coarse-grained は高い抽象度で全体像を把握しようとするアプローチを強調します。coarse-grained を雑なや不注意なという意味で使うことはありません。これは質の低さを指すのではなく、あくまで粒度(解像度)の問題です。
大まかな分析: a coarse-grained analysis(個別のデータではなく、大きな傾向のみを見る分析)
粗い質感: a coarse-grained texture(粒子が大きくザラザラした質感)
日本語のカタカナ語との混同に注意
日本語でコース(course)と言うと、多くの場合進路や課程を指しますが、この単語の語源である coarse は粗いという意味であり、全く異なる概念です。また、IT分野で粒度という言葉を使いますが、英語の grain は本来穀物や木目を意味します。英語ではこの grain(粒)という概念を物理的な質感からデータの詳細度まで幅広く応用しているため、文脈に応じて粗いか大まかなかを使い分ける必要があります。