heuristic
厳密な論理や完璧な正解を求めるのではなく、経験則や直感に基づいてまあまあ十分な答えを素早く導き出すアプローチを指します。もともとは教育学や心理学の用語でしたが、現在はコンピューター科学やAIの分野で頻繁に使用される概念です。
概念的なニュアンス
この言葉の核心は効率性と精度のトレードオフにあります。すべての可能性を検証する algorithmic な手法では時間がかかりすぎる場合に、あえて精度を少し犠牲にしてでも、実用的な時間内で答えを出すための近道を利用することを意味します。
algorithmic:厳密な手順に従い、必ず正解に到達するが時間がかかる手法
heuristic:経験的なルールに基づき、正解に近い答えを迅速に見つける手法
分野別の使われ方
心理学の文脈では、人間が無意識に行う思考のショートカットを指します。例えば、直近にニュースで見た出来事が起こる確率を高く見積もってしまうような認知の傾向を availability heuristic と呼びます。
コンピューター科学では、最適解を求めるのに膨大な計算量が必要な問題(NP困難な問題など)に対し、現実的な時間で準最適解を得るためのアルゴリズムを指して使用されます。
注意点
日本語ではカタカナでヒューリスティックと表記されることが一般的です。学術的な文脈以外で発見的なと訳すと意味が通りにくい場合が多いため、文脈に応じて使い分ける必要があります。
意味
最適であることは保証されていないが、当面の目標を達成するには十分な実用的手法を用いる発見や問題解決のプロセスに関する様子
人が迅速かつ効率的に意思決定や問題解決を行うための、精神的なショートカットや経験則
The availability heuristic often leads people to overestimate the probability of rare but dramatic events.