mutex
ミューテックス
名詞
複数形: mutexes
mutexはmutual exclusion(相互排除)の略称であり、マルチスレッド環境において特定の共有リソースへのアクセスを一度に一つのスレッドだけに制限するための仕組みです。これにより、複数のスレッドが同時にデータを書き換えようとしてデータが破損する競合状態を防ぎ、プログラムの整合性を保ちます。
セマフォとの違いmutexは、リソースをロックしたスレッドだけがそのロックを解除できるという所有権の概念を持っています。一方で、semaphoreはカウンタを用いて複数のリソースへのアクセスを管理し、ロックした者とは別のスレッドがシグナルを送って解除させることが可能です。単純な排他制御が必要な場合はmutexが適しており、リソースの個数制限やスレッド間の同期信号が必要な場合はsemaphoreが用いられます。
実装上の注意点mutexを使用する際に最も注意すべきはデッドロックの発生です。これは、二つのスレッドがお互いに相手が保持しているロックが解除されるのを待ち続け、処理が永久に停止してしまう状態を指します。これを避けるためには、ロックを取得する順番を統一するなどの設計上の工夫が必要です。
意味
名詞ミューテックス
コンピュータープログラミングにおいて、複数のスレッドが共有リソースに同時にアクセスすることを防ぐために使用される同期プリミティブのこと
The developer implemented a mutex to avoid race conditions when updating the global counter.
開発者は、グローバルカウンターを更新する際の競合状態を避けるためにミューテックスを実装した。