bolus
bolusは主に医学や生物学の専門用語として使用され、文脈によって食塊または一回投与量という二つの異なる意味を持ちます。日本語ではどちらも専門的な文脈で使い分けられますが、英語では同じ単語が使われるため、状況に応じた判断が必要です。
医学的・生物学的な意味合い
まず、消化器系の文脈では、口の中で咀嚼され、唾液と混ざり合って飲み込みやすい状態になった食物の塊を指します。これを日本語では食塊と呼びます。単なる食べ物ではなく、飲み込む準備が整った一つの塊としての状態を強調する表現です。
次に、薬理学や看護の文脈では、薬剤を短時間で急速に投与する手法や、その際の投与量を指します。これを一回投与量と訳します。点滴のようにゆっくり時間をかけて投与するのではなく、一度にドサッと注入することで、血中濃度を急激に上昇させたい場合に用いられる手法です。
学習上の注意点
この単語は日常会話で使われることはほとんどなく、医療従事者や生物学の研究者の間で使われる高度な専門用語です。そのため、一般的な塊を表現したい場合に bolus を使うと不自然になります。日常的な塊には lump や chunk などの単語が適切です。
❌ 食卓にあるパンの塊: a bolus of bread(不自然です)
✅ 食卓にあるパンの塊: a chunk of bread
✅ 嚥下障害により食塊が喉に詰まる: a bolus getting stuck in the throat(適切です)
✅ インスリンを一回投与量分投与する: administer a bolus of insulin(適切です)
意味
飲み込んだり注入したりする、物質(特に食物や薬)の小さく丸い塊
The patient struggled to swallow the bolus of food.
患者は食物の塊を飲み込むのに苦労した。
通常は静脈注射によって急速に投与される、単回で濃縮された薬剤の投与量
The nurse administered a bolus of saline to stabilize the patient's blood pressure.
看護師は患者の血圧を安定させるため、生理食塩水を一回投与量分投与した。