abduction
abductionは、文脈によって犯罪的な連れ去りと解剖学的な身体の動きという、全く異なる二つの意味を持つ単語です。日本語ではそれぞれ誘拐と外転と訳し分けられます。
意味の使い分けと注意点
日常会話やニュース、法的な文脈で使われる場合は、ほとんどが誘拐を指します。これは、相手の同意なく、あるいは無理やり人を連れ去るという犯罪行為を意味します。一方で、医療やスポーツ科学、理学療法の文脈では、腕や脚などの肢を身体の中心線から遠ざける動作である外転を指します。
特に注意が必要なのは、日本語の外転という言葉に馴染みがない学習者が、医学的な文脈でこの単語を見た際に、誤って誘拐の意味で解釈してしまうことです。文脈が身体の構造や運動に関するものであるか、あるいは事件や警察に関するものであるかを慎重に判断してください。
誘拐の例: The police are investigating the abduction of the heir.(警察は相続人の誘拐事件を捜査している。)
外転の例: Hip abduction is necessary to strengthen the gluteal muscles in that exercise.(そのエクササイズでは、臀筋を強化するために股関節の外転が必要だ。)
類義語との違い
誘拐の意味で使われる際、kidnappingとの違いが気になるかもしれません。一般的にkidnappingは身代金目的などの強い意図を持って人をさらうことを指す傾向がありますが、abductionはより広義に無理やり連れ去ること全般を指し、法的な文書などで好んで使われる傾向があります。
また、解剖学的な外転に対して、身体の中心線に近づける動きは adduction(内転)と呼ばれます。この二つの単語は綴りが非常に似ているため、混同しないよう注意してください。
意味
本人の意志に反して、無理やり人を連れ去る行為
The police are investigating the abduction of the heiress.
警察は相続人の誘拐事件を捜査している。
肢や身体の一部を、身体の中心線から遠ざける動き
The exercise requires the abduction of the hip to strengthen the gluteal muscles.
そのエクササイズでは、臀筋を強化するために股関節の外転が必要だ。