self determination
self determinationは、文脈によって政治的な権利と個人の能力という二つの大きく異なる意味で使い分けられます。どちらの意味で使われているかは、主語が国家や民族なのか、あるいは個人なのかによって判断します。
政治的文脈における民族自決
国際法や政治学の文脈では、植民地や他国の支配下にある人々が、自らの政治的地位を決定し、独立した国家を樹立したり、独自の政府を運営したりする権利を指します。この場合、日本語では民族自決と訳されるのが一般的です。例えば、歴史的な独立運動や国連の議論などで頻繁に用いられる表現です。
心理的・社会的文脈における自己決定
一方で、心理学や福祉、個人の権利に関する文脈では、外部からの強制や制御を受けることなく、自分自身の人生における選択を自ら行い、管理する能力や権利を指します。この場合は自己決定と訳されます。例えば、医療現場での治療法の選択や、障害を持つ人々が自立して生活するための意思決定などがこれに該当します。
使い分けのポイント
政治的な独立や主権に関する議論であれば self determination を民族自決として捉えます。
個人の自由意志や人生の選択に関する議論であれば self determination を自己決定として捉えます。
意味
植民地であったり外国の支配下にあったりした後、国が自らの国家としての地位を決定したり、独自の政府を樹立したりするプロセス
The movement for self determination grew stronger in the region after the war.
戦後、その地域では民族自決の運動が強まった。
外部からの制御を受けることなく、個人が自ら選択を行い、自分の人生を管理できる能力
The program aims to foster self determination among people with intellectual disabilities.
そのプログラムは、知的障害を持つ人々の自己決定を促進することを目的としている。