prior
prior は、時間的な前後関係において前のや事前のという意味を持つ形容詞です。単に順番が前であることだけでなく、ある出来事が起こる前にあらかじめ準備されていたり、前提条件となっていたりするニュアンスが含まれます。
意味上の使い分けと注意点
日本語では previous も同様に前のと訳されますが、prior はよりフォーマルな響きがあり、特に事前の合意や事前の通知のように、ある特定の時点や出来事に焦点を当てた文脈で頻繁に使用されます。一方で previous は、単に一連の出来事の中で一つ前にあったもの(例:前の仕事、前の住所)を指す際に一般的です。
prior experience:事前の経験(ある職務に就く前に持っていた経験)
previous experience:以前の経験(過去に経験したこと全般)
また、prior to という形になると before とほぼ同じ意味になりますが、より堅い表現になります。ビジネス文書や公的な案内などで〜に先立ってと表現したい場合に最適です。
⭕ prior to the meeting, please read the document.(フォーマルな文書や案内で非常に自然な表現です)
⭕ before the meeting, please read the document.(日常的な会話で自然な表現です)
カタカナ語との混同に注意
日本語でプライオリティ(priority)という言葉は優先順位という意味で定着していますが、形容詞の prior 単体では優先的なという意味よりも、時間的に先であるという意味で使われることが圧倒的に多い点に注意してください。優先的な権利と言いたい場合は priority right のように名詞形を用いるのが一般的です。
文法的な特徴prior は形容詞として名詞を前から修飾するほか、prior to という複合前置詞として機能し、その後に名詞や動名詞を伴います。このとき to は不定詞ではなく前置詞であるため、後ろに動詞を置く場合は必ず -ing 形にする必要があります。
prior to arriving at the station(駅に到着する前に)
Countable when referring to the monastic leader (a prior). Uncountable when used as an adjective to describe time or order.
意味
時間、順序、または重要性において、先に存在する、あるいは先に起こる様子
He had no prior experience in marketing.
彼はマーケティングに関する事前の経験がなかった。
小修道院の責任者である修道士
The prior led the evening prayers.
その修道院長が夜の祈りを先導した。