isotropic
isotropicは、物理学や材料科学などの専門的な文脈で使われる用語で、物質の物理的性質(熱伝導率、電気伝導率、屈折率など)が、どの方向から測定しても同じである状態を指します。日本語では等方性のと訳されます。対義語はanisotropic(異方性の)であり、こちらは方向によって性質が異なる状態を指します。
概念的な使い分け
この言葉を理解する鍵は方向への依存性にあります。例えば、ガラスのような物質はどの方向から見ても光の伝わり方が同じであるためisotropicと言えます。一方で、木材は年輪に沿った方向と垂直な方向で強度が異なるため、anisotropicな材料に分類されます。
等方性の例: isotropic material(等方性材料)
異方性の例: anisotropic crystal(異方性結晶)
翻訳上の注意点
日本語の日常会話で均一なや一定のという言葉が使われることがありますが、英語のisotropicは単なる量的な均一さ(homogeneous)ではなく、あくまで方向による違いがないことという幾何学的な性質を強調します。そのため、文脈に応じて均一なと訳すと意味が曖昧になる場合があり、等方性のという専門用語を用いるのが最も正確です。
❌ The material is uniform in all directions.(単に均一であることのみを指す)
✅ The material is isotropic.(方向によらず物理的性質が同一であることを明示する)
意味
あらゆる方向において物理的性質が同一である状態
The material is isotropic, meaning its thermal conductivity is uniform regardless of the axis of measurement.
その材料は等方性であり、測定軸に関わらず熱伝導率が均一であることを意味する。