dementia
dementiaは、記憶力、思考力、判断力などの認知機能が著しく低下し、日常生活に支障をきたす状態を指す医学的な用語です。日本語では一般的に認知症と訳されます。単なる加齢による物忘れ(forgetfulness)とは異なり、脳の器質的な変化や疾患によって引き起こされる持続的な障害であることを強調します。
意味上の注意点と混同しやすい表現
日本語でボケるという表現が使われることがありますが、英語のdementiaは非常にフォーマルで臨床的な言葉です。日常会話で相手の状態を指す際にdementiaという言葉を直接使うと、診断名を突きつけるような冷たい印象や、非常に深刻な響きを与えることがあります。家族や親しい人の状態を柔らかく表現したい場合は、cognitive decline(認知機能の低下)や memory loss(記憶喪失)といった表現が好まれます。
また、Alzheimer's disease(アルツハイマー病)と混同されやすいですが、これらは異なる概念です。dementiaは認知症という症状の総称(傘のような概念)であり、Alzheimer's diseaseはその原因となる特定の疾患の一つです。つまり、すべてのアルツハイマー病患者は認知症の状態にありますが、すべての認知症がアルツハイマー病によるわけではありません。
❌ He has Alzheimer's. (アルツハイマー病であるという特定の診断を指す)
✅ He is suffering from dementia. (認知症という状態にあることを指す)
文脈による使い分け
医療現場や学術的な文脈では、dementiaは客観的な診断名として使用されます。一方で、社会的な文脈では、患者の尊厳に配慮し、people living with dementia(認知症と共に生きる人々)という表現が使われる傾向にあります。これは、単に病気を持っている人とするのではなく、その状態を受け入れながら生活しているという人間中心の視点を反映した言い回しです。
Uncountable when referring to the general medical condition or pathology. Countable when referring to a specific type of the disorder, such as vascular dementia.
意味
脳の疾患や損傷によって引き起こされる、精神機能の慢性的または持続的な障害
The patient was diagnosed with early-stage dementia.
その患者は初期段階の認知症であると診断された。