夜中の1時、あなたはスマホをじっと見つめています。元カレ・元カノとの昔の写真、1時間もスクロールして見てしまった。画面の「削除」ボタンに指が触れているのに、どうしても押せない。
そんな時、親友からメッセージがポンと表示されました。Are you over it yet?(もう立ち直った?)
教科書には over は「〜の上に」という意味だと書いてありますよね。飛行機が街の上を飛ぶ over のように。確かに間違いじゃないけれど、このメッセージの意味を理解する上では、全然使えないんです。
over の本当の意味は、高さじゃない。それは「弧」なんです。一つの「旅路」なんです。
over を「虹を描く」ように考えてみてください。ある障害物の片側から始まり、それを乗り越えて向こう側へ着地する。何かを越えた。もう大丈夫。
その障害物は、物理的なモノであることもあります。
The cat jumped over the wall.
猫が壁を飛び越えました。
It took her a few months to get over the shock.
彼女がそのショックから立ち直るのに数ヶ月かかりました。
Can you look over my email before I send it?
送る前に私のメールをざっと確認してもらえますか?
We’re ordering pizza, you should come over.
ピザを頼むんだけど、遊びに来ない?
日本語では「遊びに来る」や「寄る」といった表現が近いですが、英語の `come over` はもっと気軽に、特に理由がなくても「ちょっと来てよ」というニュアンスで使われます。友達の家でたむろするような場面でよく聞くフレーズです。
「終わり」の文法 - 究極の「完了」
さあ、これが最終段階です。一度これを見たら、もう元には戻れません。
over の弧は、常に「始まり」「中間」、そして「終わり」を常に含んでいます。何かが over になると、その旅路は完了したということ。物語は結末を迎えたんです。これこそが、この単語の最も強力な機能 - 「終わりを告げる」ことなんです。
ゲームは over。戦争は over。関係は over。どのケースでも、あるプロセスが停止し、ある状態が終わったことを示します。誰かと問題を talk over(話し合う)する時、あなたは会話を結論に導こうとしているんです。何かを think it over(よく考える)する時、決断に至るまで考えを巡らせているわけです。この単語自体が、問題とその解決という物語全体の弧を含んでいるんです。
これこそが「裏ワザ」です。over を単なる方向だと考えるのはもうやめましょう。
黄金のルール : Over は位置ではなく、「解決」なんです。 私たちが何かを乗り越え、完了させ、結論を出す方法を説明するための、英語の原動力なんです。
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It's hard to get over a betrayal.
裏切りから立ち直るのは難しいです。
The editor will look over the article for typos.
編集者が記事の誤字脱字をざっと確認します。
Why don't you come over for dinner tonight?
今夜、夕食を食べに来ませんか?
The new CEO will take over in January.
新しいCEOは1月に就任します。
I need some time to think over your offer.
あなたの申し出について、少し考える時間が欲しいです。
We need to talk over our plans for the trip.
旅行の計画について話し合う必要があります。
This project is a mess, let's just start over.
このプロジェクトはめちゃくちゃだ、最初からやり直しましょう。
Be careful not to run over the curb.
縁石に乗り上げないように気をつけてください。