ソファでくつろいでいると、友達からメッセージが届きます。Are you coming to the party tonight?(今夜のパーティー、来る?)
あなたの脳は瞬時に理解します。友達はすでにパーティーにいるか、向かっている。そのパーティーが、今まさに社交の中心なんです。そして、あなたの動きは、その「中心」を基準に測られている。
ほとんどの参考書には、「come は話し手のほうに移動すること」と書かれています。でも、それは間違っているだけじゃなく、手抜きなんです。この動詞の持つ本質を全く捉えていません。
come は話し手のことじゃない。「中心」のことなんです。いわば、社会的な磁石のようなもの。
磁力を持つ中心
go をボールを投げるイメージで考えてみてください。エネルギーはあなたから離れていきます。I'm going to the store.(お店に行く)というように、あなたが始点となって、エネルギーが外側へ流れていくんです。
じゃあ、come は磁石だと考えてみましょう。物事を「引き寄せます」。人や物、さらには考えまで、ある中心点へと引き寄せるんです。この点が、会話における「心のホーム」なんです。
この「ホーム」は、話し手の場所でも、聞き手の場所でも、あるいは共通の目的地でもありえます。
Can you come over to my place later?
後で私の家に来てくれる?
I'll come to your office in ten minutes.
10分であなたのオフィスに行きます。
心の目的地
ここからが面白いところです。この「磁力による引き寄せ」は、物理的な空間だけに限った話ではありません。
抽象的なアイデア、感情、そして時間的な瞬間にも適用されます。come は、ある気づきや決断、あるいは特定の状態へとあなたを引き寄せることができます。その目的地は地図上の場所ではなく、あなたの心の中にある場所なんです。
体を動かしているわけではありません。視点を動かしているんです。
Everything will come to you at the right time.
すべては適切なタイミングであなたの元にやってくるでしょう。
How did you come to that conclusion?
どうやってその結論に至ったのですか?
「ホーム」の引力
come は、社会的な引力の原則に基づいて機能します。どんな状況にも、重要性の中心、つまり「ホーム」があり、come は、そこへのあらゆる動きを表します。これは、ネイティブスピーカーが無意識に感じているけれど、決して説明しない暗黙のルールなんです。
この「ホーム」は、物理的な場所(my apartment - 私のアパート)、人物(me - 私)、社交イベント(the party - パーティー)、時間的な点(the future - 未来)、あるいは抽象的なアイデア(the truth - 真実)でありえます。何かが comes out(明らかになる)とき、真実は隠された場所から、共有された「公の知識」というホームへと移動しています。夢が comes true(実現する)とき、そのアイデアは想像の中から、私たち共通の現実へと移動しているんです。
だから上司は、「My team really came through on this project.(私のチームはこのプロジェクトで本当に期待に応えてくれた)」と言うかもしれません。チームは物理的に移動していたわけではありません。期待に応えていたんです。その「期待」がホームであり、彼らのパフォーマンスが完璧にそこにたどり着いた、というわけです。
黄金律はこれです。「誰が話しているのか?」と尋ねるのをやめてください。その代わりに、「この話の中心はどこか?」と尋ねるんです。come は、その「ホームへの旅」を表現する動詞なのです。
関連語彙の完全なリストを見る
Just come over after work.
仕事の後、うちに寄ってね。
She came up with a brilliant plan.
彼女は素晴らしい計画を思いつきました。
I came across this old photo while cleaning.
掃除中にこの古い写真を見つけました。
He comes from a small town.
彼は小さな町の出身です。
Do you want to come along to the movies?
映画に一緒に行きませんか?
The truth finally came out.
真実がついに明らかになりました。
He came to in the hospital. / The bill came to $50.
彼は病院で意識を取り戻しました。/ 請求額は50ドルになりました。
I knew you would come through for us.
あなたが私たちを助けてくれると信じていました。