strikebreaker
/ˈstraɪkˌbreɪkər/
ストライクブレーカー
スト破り「strikebreaker」は、ストライキ中の労働者の代わりとして企業に雇われ、労働組合の活動を妨害する非組合員を指す言葉です。特に労働組合側からは、組合の結束を乱しストライキを弱体化させる存在として、非常に否定的な意味合いで用いられます。この単語は、労働争議の厳しい現実と、それに伴う感情的な対立を色濃く反映していると言えるでしょう。
意味
例文
The company tried to break the union by hiring strikebreakers during the lengthy negotiation.
その会社は、長引く交渉中にストライキ破りを雇い、組合を潰そうとした。
Historically, strikebreakers were often seen as betrayers by their former colleagues, leading to deep resentment.
歴史的に見ると、ストライキ破りはかつての同僚たちから裏切り者と見なされ、深い恨みを買うことが多かった。
Protesting workers chanted slogans against the strikebreakers crossing the picket line.
抗議する労働者たちは、ピケラインを越えるストライキ破りたちに対してスローガンを叫んだ。
文化的背景
「strikebreaker」という言葉は、英語圏、特に労働組合の歴史が深く、組合員の連帯意識が強い国々では非常に強い侮蔑的なニュアンスを含みます。労働者コミュニティにおいては「裏切り者」と見なされ、時には「scab(スカブ、クズ、忌み者)」というさらに侮蔑的な言葉で呼ばれることも少なくありません。これは、ストライキが組合員全員の犠牲と結束によって成り立っているという考えがあり、それを裏切る行為が許されないという文化的背景があるためです。
関連語
リーディング
ストライクブレーカー:労働争議の影に潜む言葉の重み 「ストライクブレーカー」という言葉を耳にしたとき、あなたはどんなイメージを抱きますか?もしかしたら、日本ではあまり馴染みのない言葉かもしれませんね。しかし、英語圏、特に労働組合運動が盛んな国々では、この言葉は単なる職務を指すだけでなく、深い歴史と感情的な重みを伴って語られます。 この言葉が指すのは、労働組合が賃上げや労働条件の改善を求めてストライキを行っている最中に、そのストライキに参加せず、あるいはストライキ中の労働者の代わりとして企業に雇われ、労働を続ける人々のことです。企業側からすれば生産を維持するための手段であり、時には必要悪と見なされることもありますが、労働組合側から見れば、自分たちの結束を乱し、要求を弱体化させる「裏切り者」以外の何物でもありません。 「ストライクブレーカー」という言葉が広く使われるようになったのは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、産業革命が世界を席巻し、労働者の権利を求める運動が激化した時代です。当時の労働争議はしばしば暴力を伴う激しいもので、ストライキ破りは物理的な攻撃の対象となることさえありました。この言葉には、そうした血なまぐさい歴史の記憶も込められているのです。 さらに、「scab(スカブ)」という、もっと強い侮蔑的な言葉が「ストライクブレーカー」に対して使われることもあります。「scab」は元々「かさぶた」や「クズ」といった意味を持ち、労働組合員にとっては、仲間を裏切って組合の活動を台無しにする者への最大級の軽蔑を表す言葉なのです。 現代においても、労働争議の現場でこの言葉が使われることはあります。もちろん、社会は変化し、労働者の権利保護や紛争解決の仕組みは進歩しました。しかし、「ストライクブレーカー」という言葉が持つ感情的な響き、そして労働組合の連帯を重視する文化的な背景は、今もなお色濃く残っているのですね。単語一つをとっても、その背景にある歴史や文化に触れると、言葉が持つ奥深さに改めて気づかされます。
語源
「strikebreaker」は、英語の「strike(ストライキ)」と「breaker(破壊する人、破る人)」という二つの単語が組み合わさってできた複合語です。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、産業革命の進展とともに労働組合運動が活発化し、大規模なストライキが頻繁に発生するようになった時代に登場しました。企業がストライキの鎮圧や生産維持のために非組合員を雇い入れたことから、文字通り「ストライキを破る者」という意味で使われるようになりました。