scab
/skæb/
かさぶた「scab」は、傷が治る過程でできる「かさぶた」を指す名詞として最も一般的です。動詞としては「かさぶたになる」という意味で使われます。日常会話で傷の治癒状況を説明する際によく使われる単語です。しかし、実は労働争議において、ストライキに参加しない「スト破り」を指す非常に侮蔑的なスラングとしても使われるため、文脈には注意が必要です。
意味
傷やただれ、水ぶくれなどが治る過程で皮膚にできるかさぶた。
疥癬(かいせん)という皮膚病。
かさぶたで覆われる、またはかさぶたができる。
(傷ついたり病気になった皮膚が)かさぶたになって剥がれ落ちる。
例文
The wound developed a thick scab, a sign that it was beginning to heal.
傷口に厚いかさぶたができ、治癒が始まっていることを示していた。
Don't pick at the scab, or it might leave a scar.
かさぶたを剥がさないで。跡が残るかもしれないよ。
After a few days, the cut began to scab over nicely, indicating good healing.
数日後、その切り傷はきれいにかさぶたになり始め、順調に治っていることがうかがえた。
よくある誤用
「scab」は医学的には痂皮(乾いた創傷の覆い)を指しますが、日本語話者が「かさぶた」との全体的な同義性から、創傷全般を指す言葉として過度に広く使用することがあります。また、労働争議での「scab」(ストライキ破り)という俗語的用法との区別が曖昧になる場合があります。医学文脈では痂皮の形成された状態のみを指すことに注意が必要です。
文化的背景
英語圏では「scab」には医学用語としての用法のほか、労働運動の文脈で「ストライキ破り」を意味する俗語としての用法があり、後者は強い負の含意を持ちます。また児童文学や慣用表現では、子どもが「scabby-knees」(かさぶただらけの膝)などと表現されることがあり、無邪気な冒険心の象徴として捉えられることもあります。
関連語
リーディング
scab——一語が持つ三つの顔 「scab」は、医学・農業・労働運動という全く異なる三つの文脈で異なる意味を持つ興味深い語です。 もっとも馴染み深いのは医学的な意味、つまり「かさぶた」です。傷口を守るために血液が固まって形成される薄い硬い膜——子どもの頃に転んで膝を擦りむいたときのことを思い出す人も多いでしょう。「Don't pick at the scab」という親の言葉も普遍的です。 農業の世界では「apple scab(リンゴ黒星病)」という植物病理の重要な用語です。菌類 Venturia inaequalis によって引き起こされるこの病気は、世界中のリンゴ産地で毎年多大な被害をもたらします。リンゴの表面に黒っぽいかさぶた状の斑点ができることから、この名がついています。 そして労働運動の文脈では「スト破り」を意味する侮蔑語。19世紀から20世紀にかけての労働争議の歴史の中で定着した用法で、ストライキ中に働き続ける労働者への激しい軽蔑を込めた言葉です。 同じ一語が、治癒の過程、作物の病気、社会的対立という異なる場面に現れる——言葉の多義性は人間の経験の複雑さを映しているようです。
語源
中英語の「scab」は古ノルド語の「skabbr」に由来し、「疥癣」や「痂皮」を意味していました。この言葉は古ゲルマン語族の語根から派生したもので、元々は皮膚の病的な状態や創傷を指していました。医学用語として確立した現代の用法も、その本来の意味をよく保持しています。