pie
/paɪ/
パイ
パイ「pie」は、アップルパイやミートパイのように、生地に具材を詰めて焼いた菓子や料理を指すのが最も一般的な意味です。特に甘いデザートのイメージが強いかもしれませんが、おかずの「シェパーズパイ」のような料理もあります。また、ごく稀に、人の顔にパイをぶつける行為を指す動詞としても使われることがあります。
意味
小麦粉の生地を型に敷き、果物やクリーム、肉などの具材を詰めて焼いた菓子。多くの場合、上にも生地が被せられるか格子状に飾られる。
パイ生地ではないが、器状の形に具材を詰めて焼いた料理。シェパーズパイなどがこれにあたる。
パイを人の顔にぶつける。ユーモラスな効果や抗議の手段として行われる。
(角などを)警戒しながら回る。
例文
My grandmother bakes the most delicious apple pie for Thanksgiving dinner every year.
うちの祖母は、毎年感謝祭のディナーに最高のアップルパイを焼くんだ。
Shepherd's pie, a classic British comfort food, is made with minced meat and a mashed potato topping.
イギリスの定番家庭料理であるシェパーズパイは、ひき肉とマッシュポテトの層で作られるよ。
Some activists choose to pie public figures to protest their policies, though it's a controversial tactic.
一部の活動家は、政策に抗議するために公人に対してパイをぶつけることを選ぶが、これは物議を醸す戦術だ。
よくある誤用
「pie」は可算名詞として扱われることがほとんどです。「I like pie」という表現は一般論として「パイが好きだ」という意味ですが、具体的な1つのパイを指す場合は「a pie」を使用します。誤用として「I ate pie」と無冠詞で用いると、一般的な好みを述べているように聞こえるため、「I ate a pie」(1つのパイを食べた)と明確に表現する方が正確です。
文化的背景
英米文化では誰かの顔にパイを投げつける行為は古典的なコメディのギャグとして定着しており、映画やテレビ番組でよく見られます。この行為は「pied」(パイを投げられた)や「pieing」という動詞形で表現されることがあります。また「Apple pie」はアメリカの文化的象徴として「as American as apple pie」という慣用句で用いられ、アメリカらしさの代名詞となっています。さらに英国では「meat pie」や「shepherd's pie」のような食事系のパイがポットパイと呼ばれ、日本でイメージするスイーツとしてのパイとは異なり、メインディッシュとして重要な位置を占めています。
関連語
リーディング
アップルパイとアメリカンドリーム アメリカの食文化を語る上で、欠かせない存在がパイです。特にアップルパイは「American pie」と呼ばれ、国家的なアイデンティティの一部とさえ言えますね。 パイの歴史は中世ヨーロッパにまで遡ります。当初は、肉や野菜を詰めた実用的な食べ物だったのが、砂糖が手に入るようになるにつれて、甘いデザートへと進化していきました。アメリカへの移民たちは、この伝統的な焼き菓子をニューワールドに持ち込み、地元で栽培されるリンゴを使ってアップルパイを作り始めたのです。 興味深いのは、パイが単なる食べ物ではなく、アメリカ文化の象徴として機能していることです。「apple pie and baseball」(アップルパイと野球)は、アメリカンウェイの代表格とされており、愛国心とも結びついています。また、英語には「as American as apple pie」(アップルパイと同じくらいアメリカ的だ)という表現まで存在するほどです。 コメディ文化においても、パイは重要な役割を果たしてきました。20世紀初頭のサイレント映画では、パイ投げは最高のギャグでした。チャップリンやキートンの映像作品に登場するパイ投げシーンは、今でも喜劇の教科書として研究されていますね。 現代では、パイの人気は衰えていません。むしろ、ポップカルチャーでも「pie」は頻出します。「Pie in the sky」(実現しない夢)といった慣用句や、数学の円周率πをpieと発音することから生まれるダジャレなど、パイは言語文化にも深く根ざしているのです。 次にアメリカを訪れた際には、ぜひ本場のパイを味わってみてください。きっと、その味わいの中にアメリカ文化の奥深さが詰まっていることを感じるはずです。
語源
中英語の「pie」は、ラテン語の「pica」(magpie、カササギを意味する)に由来するとされています。カササギが様々なものを集める習性から、異なる材料が混合されたペースト状の料理を指すようになったと考えられます。やがて現在のような具を外皮で包んだ料理全般を意味するようになり、現代英語では甘いデザートパイから食事系のパイまで幅広い用途で使われています。