virtual
virtual は、文脈によって仮想のと実質的なという、一見すると正反対のような二つの主要な意味を持ちます。日本語ではこれらを全く別の言葉で訳し分けるため、学習者が混乱しやすい単語です。
仮想のという意味での用法
現代で最も頻繁に使われるのが、コンピューター技術に関連した仮想のという意味です。これは、物理的な実体はないものの、ソフトウェアによってあたかも存在するかのようにシミュレートされた状態を指します。例えば、virtual reality(仮想現実)や virtual meeting(仮想会議)などが代表的です。
❌ virtual meeting を実質的な会議と訳すと、意味が通りません。ここではオンライン上のや仮想的なという意味になります。
実質的なという意味での用法
もう一つの重要な意味は、形式上や名目上は異なるが、実際にはほぼその通りであるという実質的なというニュアンスです。これは、ある状態が事実上確定しているときや、ほぼ完全に一致しているときに使われます。例えば、ある計画がほぼ確実に失敗すると分かっている場合に virtually impossible(実質的に不可能)のように表現します。
virtually という副詞の形で使われることが多く、ほとんど 実質的にという意味になります。
注意すべき混同と使い分け
日本語のバーチャルというカタカナ語は、主に前者の仮想のという意味で定着しています。そのため、後者の実質的なという意味で virtual が使われている文章に出会った際、ついつい仮想のと直訳してしまい、文脈が崩れるというミスが起こりやすいため注意が必要です。
virtual と actual の対比:前者が仮想のの意味のときは、後者は現実の・実際のとなります。
virtual と actual の対比:前者が実質的なの意味のときは、後者は厳密な意味での・形式上のという対比になります。
意味
完全ではないが、ほぼその通りである状態。または、形式上ではなく本質的にそうである様子
The sudden collapse of the company was a virtual certainty long before it happened.
その会社の突然の倒産は、実際に起こるずっと前から実質的に確実なことであった。
物理的に存在するのではなく、特にコンピューターにおいて、ソフトウェアによってそのように見えるように作られた状態
Many employees now attend virtual meetings via video conferencing tools.
多くの従業員が現在、ビデオ会議ツールを通じて仮想会議に参加している。