harass
harassは、単に一度だけ不快なことをするのではなく、執拗に、あるいは繰り返し相手を追い詰めるという継続性と攻撃性が核心にある単語です。日本語では文脈に応じて嫌がらせをする ハラスメントをする しつこくせがむ 攪乱するなどと訳し分けられます。
特に現代のビジネスシーンや社会問題として語られるハラスメントは、このharassから派生した概念ですが、英語の動詞としてのharassは、より広範な精神的な攻撃や物理的な妨害を含みます。例えば、誰かがしつこく電話をかけてきたり、絶えず質問攻めにしたりして相手を疲れさせる状況でも使われます。
日本語のカタカナ語との違い
日本語でハラスメントと言う場合、主に職場での権力勾配を利用した嫌がらせ(パワーハラスメントなど)を指すことが多いですが、英語のharassは権力関係に関わらず、ストーカーのような執拗なつきまといや、軍事的な妨害工作などにも使用されます。
❌ harassを単に文句を言うという意味で使うのは不適切です。相手を精神的に追い詰める意図がある場合にのみ使用します。
⭕ 相手が拒絶しているにもかかわらず、何度も要求を繰り返す場合は harass が適切です。
類義語との使い分け
annoyやbotherも困らせるという意味を持ちますが、これらは一時的な苛立ちや軽い迷惑を指すことが多いです。一方でharassは、相手に深刻なストレスや恐怖、あるいは機能不全(軍事的な意味での攪乱)を与えるほどの強い圧力がある場合に使用されます。
annoy: 軽い苛立ち(例:隣の人のペンをカチカチ鳴らされてイライラする)
bother: 邪魔をする、気にかかる(例:勉強中に話しかけられて集中が途切れる)
harass: 執拗な攻撃(例:望まない言動を繰り返し行い、相手に攻撃的な圧力や威圧感を与える)
文法的な注意点
この単語は他動詞であり、常に誰を(何を)という目的語を伴います。また、受動態で be harassed by... (〜から嫌がらせを受ける)という形で使われることが非常に多く、被害者の視点から状況を説明する際によく用いられます。
意味
望まない言動を繰り返し行い、相手に攻撃的な圧力や威圧感を与えること
"The employee filed a complaint after being harassed by her supervisor."
上司から不適切な発言による嫌がらせが続いたため、その従業員は苦情を申し立てた。
相手や軍隊を弱体化させるため、小規模な攻撃や執拗な妨害を繰り返し行うこと
"The guerrilla forces continued to harass the retreating army with sudden ambushes."
ゲリラ兵は、突然の待ち伏せや狙撃によって前進する軍を攪乱しようとした。
要求や質問を繰り返し行い、相手を苛立たせたり困らせたりすること
記者たちは、不祥事に関するコメントを求めてその政治家にしつこく問い詰めた。