choler
cholerは、現代の日常会話ではほとんど使われない非常に古風で文学的な言葉です。主に怒りや怒りっぽい気質を指しますが、単なる一時的な怒りではなく、その人の性格に根ざした激しい気性や、抑えがたい憤りを表現する際に用いられます。
現代英語で怒りを表現する場合は anger や rage、fury などが一般的であり、choler を使うと非常に形式張った、あるいは時代がかった印象を与えます。
体液説との関連性
この単語の背景には、古代ギリシャから中世まで信じられていた四体液説があります。当時の医学では、体内の黄胆汁が過剰になると、人間は攻撃的で怒りっぽくなると考えられていました。そのため、choler には怒りの感情という意味と、その原因とされる身体的な物質である黄胆汁という二つの意味が存在します。
怒りっぽい性質の例: a man of choleric temperament(怒りっぽい気質の男性)
怒りを抑える例: to lose one's choler(堪忍袋の緒が切れる、激昂する)
類義語との使い分けanger が最も一般的で幅広い怒りを指すのに対し、choler はより個人の気質や、内側から突き上げるような激しい憤りに焦点を当てた表現です。また、ire も同様に文学的な響きを持つ怒りですが、ire は相手に対する強い敵意や憤慨に重点が置かれるのに対し、choler は本人の感情的な爆発や気性の激しさを強調する傾向があります。
注意すべき点
日本語で胆汁という言葉は医学的な文脈で使われますが、英語の choler を単に胆汁と訳すと、文脈によっては意味が通りません。特に文学作品などで登場した場合は、それが身体的な物質を指しているのか、それとも比喩的に怒りや激しい気性を指しているのかを判断する必要があります。
意味
怒りっぽい気質、または怒りの感情
He struggled to control his choler during the heated debate.
彼は激しい討論の間、怒りを抑えるのに苦労した。
古代および中世医学における四体液の一つで、特にイライラしやすさや攻撃的な性質の原因になると信じられていた黄色の胆汁
The physician attributed the patient's restlessness to an excess of choler.
医師は、患者の落ち着きのなさは黄胆汁の過剰によるものだと考えた。