マッチングアプリのプロフィールをスワイプしていると、こんな言葉を見かけます。ある人は I climb on weekends(週末はクライミングをします)、別の人は I love dogs(犬が好きです)、そしてまた別の人は I work in tech(IT業界で働いています)。
彼らは今この瞬間にクライミングしたり、犬を撫でたり、コードを書いたりしているわけじゃないですよね。それなのに、みんな「現在形」を使っています。
英語の授業で最初に教わる「嘘」は、現在形が「今」を表すというもの。違うんです。本当は。そう考えるのは、スマホのカメラで銀行の残高を確認しようとするようなものですよ。完全に用途を間違えています。
現在形はライブ映像ではありません。ユーザーのプロフィール欄なんです。
それは、変わらない状態、揺るぎない法則、そして背景にある真実を表す時制。走る電車から見える景色みたいに、ずっと変わらない、現実の中で「固定されている部分」を説明する言葉なんです。
Water boils at 100 degrees Celsius.
水は摂氏100度で沸騰します。
The Earth revolves around the Sun.
地球は太陽の周りを回っています。
I check my phone as soon as I wake up.
目覚めるとすぐにスマホをチェックします。
こうした習慣は、意識せずとも私たちの日常を形作り、やがて「その人らしさ」になっていくものですよね。
She only drinks oat milk.
彼女はオーツミルクしか飲みません。
「〇〇しか飲まない/食べない」という表現は、特に欧米では個人のアイデンティティやライフスタイルを強く示すものとしてよく使われます。
「自分らしさ」の設計図
ここからが本質です。現在形は、私たちが言葉で現実を構築する方法なんです。これを使うとき、あなたは世界やあなた自身の構造について宣言していることになります。まるで何かを石に刻み込んでいるようなものですよ。
違いを考えてみてください。もしあなたが I'm reading a book about Stoicism(今、ストア派哲学の本を読んでいます)と言えば、それは一時的な行動です。今週やっていること、というだけ。でも、I read Stoic philosophy(ストア派哲学を読みます)と言った途端、あなたは自分のアイデンティティの一部を宣言したことになります。それはあなたが何者であるか、という話。あなたの核となる興味であり、思考の基盤にある永続的な特徴なんです。
だからこそ、これほど断定的に聞こえるわけです。He lies(彼は嘘つきです)と言うのは、He is lying(彼は嘘をついています)と言うよりも、はるかにダメージが大きいですよね。前者は彼の永続的な性格に対する判断。後者は一時的な行動の観察です。一方は彼が「何者であるか」を定義し、もう一方は彼が「何をしているか」を説明します。
「現在形」を使う上での「黄金ルール」はこれです。
「今、まさに起こっていること?」と尋ねるのではなく、
「これは『ルール』なのか?」と尋ねるのです。
それは物理法則かもしれませんし、あなたの街のルール(The train arrives at 8:15 AM - 電車は午前8時15分に到着します)かもしれません。あるいは、あなた自身の性格のルール(I don’t eat meat - 私は肉を食べません)かもしれません。固定されたルール、習慣、あるいは永続的な状態であれば、現在形を使うべきです。それは現実の設計図なんです。
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`I always brush my teeth before bed.`
私はいつも寝る前に歯を磨きます。
`She usually takes the subway to work.`
彼女はたいてい地下鉄で通勤します。
`We often order pizza on Fridays.`
私たちは金曜によくピザを注文します。
`He sometimes works from a café.`
彼がカフェで仕事をすることもあります。
`I rarely watch TV anymore.`
私はもうめったにテレビを見ません。
`They never miss a deadline.`
彼らは決して締め切りを破りません。