ブラウザのタブが17個開いています。そのうちの1つは途中で止まった就職活動の応募ページ、もう1つは「絶対見る!」と誓ったYouTubeのチュートリアル動画。残りは、放置されたままのネットショッピングのカートの墓場です。あなたは意を決してデジタルライフを clean up(片付ける)ことにします。
タブを閉じ始めます。気持ちいいですよね。でも、メールの受信箱を見ると、未読が4,327件。脳がそのまま shuts down(停止する)...。
古い参考書は、clean up や shut down のような句動詞を、独立した単語として丸暗記するように教えてきます。1,000個のリストを渡して「頑張ってね」と言うだけです。
これは最悪のやり方です。音符を学ぶ代わりに、ありとあらゆる曲を丸暗記しようとするようなもの。
実は、句動詞の90%は、適当に作られているわけではありません。ある「公式」に基づいています。
動詞 + 方向 = 新しい世界。
句動詞は、普通の動詞が、小さな方向を示す言葉(up、down、out、inなど)で「パワーアップ」したものなんです。動詞を主人公、その小さな言葉を主人公の能力を変える「特殊アイテム」だと考えてみてください。
give という動詞は、「何かを誰かに渡す」という意味です。シンプルですよね。
でも、そこに up という小さな言葉(句動詞では「副詞」と呼びます)を加えると、give up になります。up という方向は、しばしば「完了」や「最終」を示します。努力を「最終」の状態に「与え」、終わらせてしまう。つまり、諦める、やめる、という意味になるんです。
After three hours of debugging, I finally gave up and went to bed.
3時間のデバッグの後、ついに諦めて寝ました。
My friend is trying to cut down on coffee.
友達がコーヒーを減らそうとしています。
It turns out he was lying the whole time.
結局、彼は最初からずっと嘘をついていたことが判明しました。
I need to sort out my finances before the trip.
旅行前に家計を整理しないといけません。
英語の「裏物理学」
ここが、誰も教えてくれない秘密の部分です。これらの方向を示す言葉は、単なる単語ではありません。物理的な空間や重力に基づいた「概念」なんです。ネイティブスピーカーはこれを直感的に感じ取っています。これが、あなたもそれを感じ取れるようになるための「裏ワザ」です。
Up は、「創造」「完了」「出現」の方向です。重力に逆らうイメージですね。アイデアを think up(生み出す)したり、散らかった場所を clean up(片付けて完了する)したり、問題が comes up(発生する)したりします。
Down は、「減少」「落ち着き」「拒否」の方向です。重力に従うイメージです。calm down(落ち着く)したり、システムが shuts down(停止する)したり、会社があなたの応募を turns down(却下する)したり、メモを write down(書き留める、頭の中から紙へ)したりします。
この物理的なロジックこそが、文法の裏にある隠れたOSなんです。句動詞を見たら、ただ「どういう意味?」と聞くのではなく、「ここにどんな物理的なストーリーがあるんだろう?」「なぜ up なんだろう?」「なぜ out なんだろう?」「なぜ off なんだろう?」と問いかけてみてください。そう問い始めると、システム全体がカチッとハマるように理解できます。丸暗記をやめて、言葉の物理学を理解できるようになるんです。
黄金ルール : 辞書を丸暗記するのはやめましょう。方向を学びましょう。その小さな言葉が、物語(意味)を教えてくれます。
関連語彙の完全なリストを見る
He `showed up` late.
彼は遅れて現れました。
Please `sit down`.
どうぞ座ってください。
I can't `figure` this `out`.
これがどうにも分かりません。
She `called off` the wedding.
彼女は結婚式を中止しました。
Can you `turn on` the light?
電気をつけてもらえますか?
He `handed in` his report.
彼はレポートを提出しました。
She `ran away` from home.
彼女は家出をしました。
I'll `call` you `back` later.
後でかけ直しますね。
Let's `go over` the details one more time.
もう一度詳細を確認しましょう。
We need to `get through` this week.
今週を乗り切る必要があります。