キッチンカウンターにバナナを置きっぱなしにしたとします。最初は緑色だったのに、忙しくて数日忘れていたら、次に見た時には茶色い斑点だらけになっていました。
ただ「茶色くなった」わけではありません。その変化には、独特の質感やスピード感がありますよね。
教科書には、get や go、turn といった動詞は、「〜になる」という単純な意味だと書かれています。でも、これは嘘です。これらの単語は、結果だけを伝えるものではありません。変化の「過程」を描写するものです。まさに、変化の物理法則を表現しているんです。
ローディングバー vs. システムクラッシュ
まずは、この二大巨頭からいきましょう。get と go です。日常の8割以上の状況で、この2つが使われています。
get は「緩やかな変化」を表します。プロセスであり、じわじわと進む感じです。画面のローディングバーが、少しずつ満たされていくのを想像してみてください。変化は予測可能で、多くの場合、中立的なニュアンスです。
It's getting late, we should probably leave.
`It's getting late, we should probably leave`(もう遅くなってきたから、そろそろ帰った方がいい)
The milk went bad.
`The milk went bad`(牛乳が腐った)
もう後戻りできない地点
次は、さらに深いレベルの話です。turn と come について見ていきましょう。
turn は、より劇的で、しばしば「永続的な変化」を表します。一方通行の道のようなものです。何かが turn すると、それは境界線を越えて、もう元には戻れません。ビデオゲームのキャラクターがクラスチェンジするようなイメージですね。
The sky turned a strange orange color before the storm.
`The sky turned a strange orange color before the storm`(嵐の前に空が奇妙なオレンジ色になった)
My shoelace came untied while I was walking.
`My shoelace came untied while I was walking`(歩いている間に靴ひもがほどけた)
変化はスイッチじゃない - グラデーションなんです
ここが、初心者と上級者の英語話者を分ける秘密です。これらの動詞は、単に意味を伝えるだけではありません。変化そのものに対する話し手の感情的な関係性までをも、露わにするんです。まさに、現実のカメラのシャッタースピードを決めているようなものです。
get を使うのは、タイムラプス動画を撮るようなものです。AからBへのゆっくりとした、着実な進行、その全過程を聴衆に見せているんです(He got sick over the course of a week(彼は1週間かけて病気になった))。go を使うのは、失敗した瞬間の、たった一枚の劇的なスナップショットを撮るようなもの(His phone went dead right when I needed to call(私が電話しようとしたまさにその時に、彼の携帯が壊れた))。全てはインパクトにかかっています。
turn は、まさに「ビフォーアフター」の対照的な写真です。以前の状態と新しい状態のコントラストを強調します。come は、映画のラストシーン。隠された真実がついに明らかになる瞬間です。結び目が comes undone(ほどける)、夢が comes true(叶う)のように。可能性は常にそこにあり、それが今、現実になった、という感覚です。
だから、ここでの黄金ルールはこれです。これらの単語が「何を意味するか」を尋ねるのはやめて、「どう感じるか」を問い始めてください。あなたが描写したいのは、ゆっくりとした衰退ですか?突然の破綻ですか?完全な変身ですか?それとも避けられない結末ですか?選ぶ動詞は、単なる文法ではありません。それは「物語」そのものなのです。
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It’s getting colder.
だんだん寒くなってきました。
He went bald in his twenties.
彼は20代でハゲました。
Her face turned red with embarrassment.
彼女の顔は恥ずかしさで赤くなりました。
All my dreams have come true.
私の夢はすべて叶いました。
She fell ill last night.
彼女は昨夜病気になりました。
We are running low on supplies.
物資が不足してきました。