spp
/ˈspiːʃiːz/
種、種々「spp」は主に生物学や分類学の分野で使われる略語で、「species(種)」の複数形を意味します。特定の属に属する複数の種をまとめて指す際に用いられ、学術論文などで頻繁に登場します。発音する際は、通常「species(スピーシーズ)」と読むことが一般的で、「エスピーピー」と文字通りに読むことはほとんどありません。
意味
生物学や分類学において、「species(種)」の複数形を表す。特定の属に属する複数の種を総称する際に用いられる。
例文
The researchers identified new *Lactobacillus spp.* in the fermented food samples.
研究者たちは、発酵食品サンプルから新たなラクトバチルス属の種を複数特定した。
Monitoring the distribution of *mosquito spp.* is crucial for preventing vector-borne diseases.
蚊の複数種の分布を監視することは、媒介性疾患の予防に不可欠だ。
Different *plant spp.* respond uniquely to varying environmental conditions.
異なる植物種は、様々な環境条件に対してそれぞれ独自の反応を示す。
よくある誤用
spp.を単数形の種に対して使う誤りが見られます。正しくは特定の1種には「sp.」を、複数種または属全体には「spp.」を用いてください。また、非学術的な文脈では不適切なので、会話では「multiple species」など通常の英語表現を使うべきです。
関連語
リーディング
科学論文で見かける「spp.」の正体 生物学や生態学の論文を読んでいると、学名の直後に「spp.」という略号が出てくることがありますね。これは「species pluralis」というラテン語に由来する学術的な記号で、複数の種を総括的に指す際に使われます。 例えば、「Quercus spp.」と書くと、「コナラ属に属する複数の種」という意味になります。これが便利なのは、調査対象が「複数のコナラ類」だが、正確にどの種が何種含まれるかまだ確定していない、または論文の焦点が種の区別ではなく属全体の特性にある場合に、わざわざ全種を列挙する必要がないからです。 対比として「sp.」(単数)もあり、「Quercus sp.」なら「コナラ属の(特定は不明な)1種」を指します。これも現地調査で新種の可能性が残っている場合などに重宝される表記です。 興味深いことに、この習慣は科学が発展するにつれて自然に形成されました。19世紀には分類学が急速に進展し、膨大な種が記載されるようになりました。その中で「全てを正確に同定することは現実的でない」という状況が生まれ、こうした柔軟な表記法が求められたわけです。現在でも、多様性調査や生態学的研究では不可欠な記号となっていますね。
語源
ラテン語の「species pluralis」(複数の種)から派生した学術的な略号で、19世紀の生物学文献で定着しました。sppはscientific nomenclatureの中核を成す慣例的表記であり、生物の分類体系が複雑になるにつれてその有用性が高まったのです。