cider
/ˈsaɪ̯.də/
シードル
サイダー「cider(シードル)」は、主にリンゴから作られる飲み物を指しますが、国や文脈によって「アルコール飲料」と「ノンアルコール飲料」の2つの意味合いがあります。日本では発泡性のリンゴ酒であるアルコール飲料を指すことが多いですが、特に北米ではろ過されていない濁ったリンゴジュース(ノンアルコール)を指すことも一般的です。この違いを知っておくと、海外のメニューなどで戸惑うことが少なくなります。
意味
リンゴを発酵させて作られるアルコール飲料で、しばしば発泡性。ハードシードルやアップルシードルとも呼ばれる。
早期収穫のリンゴの果汁から作られるノンアルコールの静止飲料。通常はろ過されておらず果肉を含み、濁っているもの。アップルサイダーやスイートサイダーとも呼ばれる(果肉がない場合はアップルジュースと呼ばれる)。
例文
Many people enjoy warm spiced cider during the autumn festival to celebrate the harvest.
多くの人が秋祭りでは、収穫を祝って温かいスパイス入りのシードル(アルコール飲料)を楽しむ。
For a refreshing treat, we often press fresh apples into cloudy cider right on the farm.
リフレッシュしたいときは、農場で採れたてのリンゴを絞って濁ったシードル(ノンアルコールのもの)を作ることがよくある。
This craft cider has a crisp, dry finish, making it a perfect pairing for grilled pork.
このクラフトシードルはキリッとしたドライな口当たりで、豚肉のグリルによく合う。
よくある誤用
日本語では「サイダー」がスプライトなどの炭酸飲料を指すため、英語の「cider」も必ず炭酸飲料だと勘違いしやすいです。実際には「cider」は無炭酸のものも多く存在します。特にアメリカで「cider」といえば無炭酸の濃厚なリンゴジュース(ホットシナモンシーダーなど)を指すことが一般的です。
文化的背景
イギリスでは「cider」はアルコール飲料(通常4~6%のアルコール含有)を指すのに対し、アメリカでは非アルコール性のリンゴジュースを指すことが多いという地域差があります。また秋の収穫期に、特にイギリスやアイルランドではホットシーダーが伝統的な季節飲料として愛飲されています。
関連語
リーディング
サイダーとシードル——同じリンゴから生まれた二つの文化 日本でサイダーといえば炭酸の清涼飲料水ですが、英語の cider はリンゴから作るお酒のことです。この言葉のすれ違いは、実はなかなか面白い歴史を持っています。 cider の語源はヘブライ語の šēkār(強い飲み物・酒)。旧約聖書に登場する古い言葉が、ギリシャ語・ラテン語・フランス語を経て英語に入ってきました。英国でリンゴ酒文化が根付いたのは中世以降で、特に西部の地域ではリンゴの豊作を背景にサイダー醸造が盛んになりました。 英国では「サイダー」は普通のアルコール飲料です。パブで「a pint of cider, please」と頼めばリンゴ酒が出てきます。しかし米国では同じ単語が非アルコールのリンゴジュースを指すことが多く、アルコール入りは「hard cider」と呼ばれます。英語は一つでも、大西洋を挟んで意味が変わってしまうのです。 フランスでは cidre(シードル)として洗練された飲み物として定着しています。日本のシードルはフランス語由来の呼び名ですね。英国のカジュアルなサイダーとは少し違う、上品な飲み物というイメージがあります。同じリンゴから生まれながら、国によってこれほど異なる文化を持つ飲み物も珍しいでしょう。
語源
中英語の「cidre」に遡り、ラテン語「sicera」、さらにセム語族の「shekar」(酔わせるもの)が語源です。古代ローマ時代から発酵飲料を指す言葉として使われていました。現在では、リンゴを発酵させた飲料全般を指すようになり、英語圏によって「アルコール飲料」か「無アルコール飲料」かの定義が分かれています。