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Lethe

レテ / 忘却
名詞

letheは、ギリシャ神話に登場する忘却の川を指す言葉であり、そこから転じて、意識や記憶が完全に失われた状態や、深い忘却そのものを象徴する表現として使われます。単に何かを忘れるという日常的な動作ではなく、不可逆的で完全な記憶の消去という、神話的あるいは文学的なニュアンスを伴うのが特徴です。

神話的背景と比喩的表現

もともとは冥界にある川の名前であり、その水を飲んだ者は過去のすべての記憶を失うとされています。そのため、文学的な文脈では、苦しみや悲しみを忘れたいという切実な願いや、あるいは意識が混濁して何も思い出せない絶望的な状態を表現する際に比喩として用いられます。例えば、深い眠りや昏睡状態をletheに例えることで、現実世界から完全に切り離された静寂と忘却の感覚を強調します。

類義語との使い分け

一般的な忘却を意味する oblivion とは非常に近い意味を持ちますが、oblivion忘れ去られた状態意識喪失という広範な状態を指すのに対し、lethe はより詩的で、特定の忘却のプロセス神話的な浄化という色彩が強い言葉です。日常会話で使われることはほとんどなく、主に哲学的な議論や古典文学、あるいは高度に装飾的な文章の中で、記憶の完全な喪失をドラマチックに描くために使用されます。

意味

名詞レテ

冥界にある川で、その水を飲んだ者に忘却をもたらすもの

The souls of the dead drank from the Lethe to erase their earthly memories.

名詞忘却

完全に忘れた状態、または忘却の状態であること

The deep sleep of the Lethe claimed his awareness of the passing hours.

関連語

最終更新日: May 2026誤りを報告する