intractable
intractable は、単に難しいということではなく、あらゆる手段を尽くしても制御不能であったり、解決の糸口が見えなかったりする頑固さやしぶとさを強調する言葉です。もともとは手懐けることができない(家畜などが言うことを聞かない)という意味から派生しており、そこから比喩的に、人の性格や社会的な問題、あるいは医学的な症状に対して使われます。
文脈による使い分け
この単語は、主に以下の二つの文脈で使い分けられます。
対人関係や社会問題: 妥協を拒む人や、解決が極めて困難な対立状況を指します。例えば、政治的な交渉において双方が譲らず、議論が平行線のまま進まないような状況に intractable が使われます。単に difficult(難しい)と言うよりも、相手の頑固さや問題の根深さによる手に負えない感覚が強く含まれます。
医学的文脈: 専門用語として難治性のという意味で頻繁に用いられます。標準的な治療法を試しても効果が現れない、あるいは再発を繰り返す疾患や痛みを指します。例えば intractable pain と言えば、一般的な鎮痛剤ではコントロールできない激しい痛みを意味します。
類義語との違いstubborn と intractable はどちらも頑固なと訳されますが、ニュアンスが異なります。stubborn は主に個人の性格や態度に対する主観的な評価として使われるのに対し、intractable はよりフォーマルな響きを持ち、客観的に見て制御不能であるという状態に焦点を当てます。
また、insoluble(解決不能な)が答えが存在しないという論理的な不可能性を指すのに対し、intractable は答えはあるかもしれないが、あまりに複雑で困難なため、現実的に対処できないというニュアンスになります。
注意すべき表現
❌ intractable person(性格が頑固な人):間違いではありませんが、日常会話では stubborn person の方が自然です。intractable を人に使う場合は、非常にフォーマルな文書や、臨床的な文脈での行動障害などを指す場合に限られます。
✅ intractable problem(手に負えない問題):複雑に絡み合い、解決が極めて困難な状況に最適です。
✅ intractable epilepsy(難治性てんかん):医学的な専門用語として適切です。
意味
例文
その幼児は完全に手に負えない状態になり、靴を履くのを拒んだ。
私たちは、部署の誰も解決できない手に負えない問題に直面している。
その患者は、モルヒネが効かない難治性の痛みに苦しんでいた。
これは、隣接する二国間の手に負えない紛争である。
新しいスケジュールについて、彼がこれほどまで手に負えないとは信じられない。
法廷闘争は手に負えないことが判明し、10年以上も長引いた。
その怪物は、あらゆる拘束呪文を跳ね返す手に負えない獣だった。