thrombus
thrombusは、血管や心臓の中で血液が凝固して形成された血栓そのものを指す医学的な専門用語です。日常会話で使われる血の塊という表現よりも厳格な定義を持ち、特に血管壁に付着して血流を妨げている状態の凝固塊を指します。
類義語との使い分け
最も混同しやすいのが embolus(塞栓)です。日本語ではどちらも血栓や塞栓と訳されることがありますが、英語では明確に区別されます。
thrombus: 血液が凝固してその場に留まっている状態(静的な塊)。
embolus: thrombusの一部または全部が剥がれ、血流に乗って別の場所へ運ばれ、そこで血管を塞いだ状態(動的な塊)。
例えば、足の静脈にできた血栓は thrombus ですが、それが血流に乗って肺に到達し、肺動脈を塞いだ場合は embolus と呼ばれます。
実用的な表現と注意点
この単語は主に医師や医療従事者が診断書や論文で使用する形式的な言葉です。患者への説明など、より一般的な文脈では blood clot という表現が好まれます。
専門的な表現: deep vein thrombus(深静脈血栓)
一般的な表現: blood clot in the leg(足の血の塊)
また、thrombosis という名詞は、血栓が形成される現象や疾患状態(血栓症)を指します。thrombus が物(塊)であるのに対し、thrombosis は状態・プロセスを指す点に注意してください。
意味
血管内で形成され、循環系における血液の流れを妨げる血液の凝固塊または凝集した血塊
The patient was diagnosed with a deep vein thrombus in the lower leg.
患者は下腿に深静脈血栓があるとの診断を受けた。