jettison
物理的な投棄と比喩的な放棄
jettison はもともと、船や航空機が危機的な状況に陥った際、重量を軽くして沈没や墜落を防ぐために貨物を海や空へ投げ捨てるという非常に切迫した状況で使われる言葉です。単に捨てるのではなく、生存や安全という目的のために、あえて大切なものを切り捨てるという強いニュアンスが含まれています。
現代ではこの意味が拡張され、ビジネスや個人の計画において、もはや役に立たない考えやプロジェクト、あるいは目標達成の妨げになる古い戦略などを思い切って捨てる 破棄するという比喩的な文脈で頻繁に用いられます。
類義語との使い分け
discard や throw away が日常的な不要なものを捨てる行為を指すのに対し、jettison はより戦略的、あるいは緊急的な判断による切り捨てを強調します。また、abandon が見捨てるや途中で放棄するという感情的なニュアンスを含むことがある一方で、jettison は効率化や生存のための合理的・機能的な判断という側面が強い言葉です。
❌ jettison the trash(ゴミを捨てる場合に使うのは不自然です。throw away を使いましょう)
✅ jettison the outdated plan(時代遅れの計画を思い切って捨てる)
文法的な注意点
他動詞として使われるため、常に何を捨てるのかという目的語を伴います。物理的な物体だけでなく、idea(考え)、strategy(戦略)、plan(計画)などの抽象名詞も目的語になります。
意味
緊急時に荷重を軽くするため、船や航空機から何かを船外や機外に投げ捨てること
"The crew had to jettison the cargo to keep the ship afloat."
乗組員は船を浮かせておくために、貨物を投棄しなければならなかった。
もはや有用ではないか実用的ではないため、計画や考え、プロジェクトなどを放棄または破棄すること
"The company decided to jettison the old marketing strategy in favor of a digital approach."
会社はデジタルアプローチを採用するため、古いマーケティング戦略を捨てることに決めた。
船や航空機を軽くするために、物品や設備を船外や機外に投げ捨てる行為
"The emergency jettison of the fuel tanks saved the pilot."
燃料タンクの緊急投棄により、パイロットは墜落を免れた。