友人のインスタストーリーをタップして見ていますね。15秒の動画で、友達がジェンガのタワーをめちゃくちゃ高く積もうとしているところです。あなたはそれを最初から最後まで全部見ました。最後のブロックを置くところ、タワーが一瞬ぐらつくところ、そしてそれが全部ガラガラと崩れ落ちる瞬間まで。
ただちらっと見ただけではありません。その短いけれど劇的な一部始終を、あなたは最初から最後まで目撃したんです。
英語には、この状況を表現するシンプルな「カメラ設定」みたいなものがあるんです。しかも、これ、ほとんどの人が最初に習うやつじゃないんですよ。
教科書には、誰かが何かをしているのを見たり聞いたりするときは、動詞の-ing形を使うって書いてありますよね。例えば I saw him running(彼が走っているのを見た)とか、I heard her singing(彼女が歌っているのを聞いた)みたいに。これは間違ってないんですけど、実は話の半分でしかないんです。例えるなら、映画の途中で入ってきちゃった、みたいな感じ。
でも、その行動の「全て」を、つまり最初から最後まで完全に目撃した場合は、-ing形を外し、動詞の「原形」を使うんです。
これは、「あなたが一部始終を目撃した完全な証人である」というサインなんです。まるで、その出来事の全ファイルをあなたが持っているかのように。
このルールを使う知覚動詞は、主に5つだけです。see、watch、hear、feel、notice。この5つをマスターすれば、この「目撃者モード」の使いこなしは完璧です。
I saw the delivery guy drop the package.
宅配の人が荷物を落とすのを見ました。
We heard the car explode.
私たちは車が爆発するのを聞きました。
I felt the bee sting me.
蜂が私を刺すのを感じました。
Did you notice him leave the party?
彼がパーティーを去るのに気づきましたか?
ノーカット映像の真実
動詞の原形は、あなたの脳内カメラの「ノーカット映像」モードだと思ってください。これを使うことは、聞き手に対して「この出来事の全記録をしっかり持ってるぞ」と伝えることなんです。まるで、その場の状況を完全に把握しているかのような、説得力のある発言になります。推測で話したり、ぼんやりと進行中の出来事を説明するのとは違います。鮮明で、完璧で、一切のブレがない「事実」を提示しているわけです。
だから、警察の報告書や、何か劇的で短い出来事を語るときに、この形がよく使われるんです。「The witness saw the suspect enter the bank(目撃者は容疑者が銀行に入るのを見た)」。この行動は、始まりから終わりまで、一つの完結した「真実の塊」として提示されます。始まった、起こった、終わった。あなたは、その一部始終を全て見た、というわけです。
この「黄金律」はこうです。たとえどんなに短い出来事でも、その「映画全体」を見たなら動詞の原形を使う。もし「ワンシーンだけ」途中から入ったなら、-ing形を使う。これは単なる文法の話じゃありません。あなたがその出来事に対して、どんな「目撃者」なのかを明確にするものなんです。あなたはただの通りすがり?それとも、その一部始終を知る「全記録保持者」ですか?
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I saw him fall.
彼が落ちるのを見ました。
She watched the kids play in the yard.
彼女は子供たちが庭で遊ぶのを見ていました。
We heard a plate smash in the kitchen.
私たちは台所で皿が割れる音を聞きました。
I felt the ground shake.
地面が揺れるのを感じました。
I didn't notice you come in.
あなたが中に入ってくるのに気づきませんでした。
The scientist observed the rat press the lever.
科学者はネズミがレバーを押すのを観察しました。
I overheard my boss say my name.
上司が私の名前を言うのが聞こえてしまいました。