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nationalism

Last Updated: April 30, 2026Report an Error

/ˈnæʃənəlɪzəm/

ナショナリズム

国家主義

ナショナリズムは、自国や自民族の利益を最優先し、その独自性や優位性を主張する思想や運動を指します。単なる愛国心を超え、排他的な側面を持つことがあり、国際関係においてはしばしば対立の原因となることもあります。現代の国際政治を理解する上で避けて通れない重要な概念です。

意味

名詞

自国や自民族、自文化を支持し、その優位性を主張する思想や運動。愛国主義、国家主義。

名詞

特定の民族集団が、まだ独立していない領域に主権国家を樹立しようとする運動。

例文

The rise of economic nationalism poses a significant challenge to global free trade.

経済ナショナリズムの台頭は、世界の自由貿易に大きな課題を突きつけている。

Many historians argue that aggressive nationalism was a primary cause of both World Wars.

多くの歴史家は、攻撃的なナショナリズムが二度の世界大戦の主要な原因であったと主張する。

The movement for Kurdish nationalism seeks to establish an independent state for the Kurdish people.

クルド民族主義運動は、クルド人のための独立国家樹立を目指している。

よくある誤用

「ナショナリズム」はしばしば「愛国心(patriotism)」と混同されがちですが、両者には明確な違いがあります。愛国心は自国への素朴な愛情や誇りを指す一方、ナショナリズムは自国の利益や優位性を主張し、時に他国や他民族を排斥する排他的な思想や運動に発展する可能性があります。そのため、単なる自国への好意を「ナショナリズム」と表現したり、逆に健全な愛国心を無批判に排他的なものと断じるのは、この言葉の持つニュアンスを見誤る誤用と言えるでしょう。

文化的背景

英語圏において「nationalism」という言葉は、第二次世界大戦や冷戦期の歴史的背景から、単なる「愛国心」以上に、排他性や他国への敵意、盲目的な自国中心主義といったネガティブなニュアンスを伴って使われることが多いです。「patriotism(愛国心)」が一般的に肯定的な意味合いを持つ一方で、「nationalism」は国際協調を阻害したり、紛争の原因となったりする思想として、警戒感を持って語られる傾向にあります。日本語の「国粋主義」に近い含意を持つ場合もあるため、文脈を考慮せずに「愛国心」の訳として安易に用いると、意図しない誤解を生む可能性があります。

リーディング

ナショナリズムの多面性:愛国心との違いと現代社会での意味 「ナショナリズム」という言葉、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?多くの方が「愛国心」と混同しがちですが、実は両者には微妙かつ重要な違いがあります。 愛国心(patriotism)は、自国を愛し、その文化や歴史、国民に誇りを持つという、比較的個人的で内向きな感情を指します。一方、ナショナリズムは、自国や自民族の利益を最優先し、その独自性や優位性を主張する思想や運動へと発展するものです。つまり、愛国心が行き過ぎて、他国や他民族への排他性、あるいは優越感へと結びつく時、それはナショナリズムの側面を帯びると言えるでしょう。 この言葉の語源は、ラテン語で「民族」「国民」を意味する「natio」にあります。18世紀後半から19世紀にかけて、国民国家が形成されていく中で、国民を統合し、独立を達成するための肯定的な原動力として「ナショナリズム」が捉えられることもありました。しかし、20世紀に入り、二度の世界大戦や冷戦といった歴史の中で、その排他的・攻撃的な側面が浮き彫りになり、多くの悲劇を引き起こしました。このため、特に英語圏では「ナショナリズム」という言葉に、警戒や批判的なニュアンスが強く込められるようになりました。 現代においても、世界各地でナショナリズムの台頭が見られます。経済的な保護主義、移民排斥の動き、あるいは特定の民族の独立運動など、その現れ方は様々です。これらは、グローバル化が進む現代社会において、人々に「自分たちのアイデンティティ」や「帰属意識」を再確認させる一方で、国際協調や多様性の尊重を阻害する可能性もはらんでいます。 私たちは、ナショナリズムという概念を多角的に理解し、その光と影の両面を見つめる必要があります。健全な愛国心と、他者を排斥するナショナリズムとの境界線を意識することで、より平和で調和のとれた国際社会の構築に貢献できるのではないでしょうか。

語源

nationalism」の語源は、ラテン語で「誕生」「民族」を意味する「natio」に由来する。これが英語の「nation」(国家、国民)となり、18世紀後半に「-ism」(主義、思想)が結合して「nationalism」という言葉が生まれた。当初は国民国家の形成期において、民族の統合や自決を促す肯定的な思想として捉えられたが、次第に他民族への排他性や優越性を主張する攻撃的な側面を持つようになったため、現代では多様な文脈で用いられる。