electorate
/ɪˈlɛktəɹət/
有権者「electorate」は、ある国や地域で投票権を持つ人々の全体、つまり「有権者全体」や「選挙民」を指す単語です。主に政治や選挙の文脈で使われ、単数扱いでありながら集合名詞として機能します。選挙結果や世論を語る際によく登場し、特定の候補者や政党を支持する層を指すこともあります。
意味
国、州、または選挙区において、投票権を持つ人々の総体
神聖ローマ帝国における選帝侯の領地
例文
The government is trying to win over the younger electorate by addressing climate change and educational reforms.
政府は気候変動対策や教育改革に取り組むことで、若い有権者の支持を得ようとしている。
Exit polls suggest that the electorate is deeply divided on the issue of economic policy.
出口調査によると、有権者は経済政策に関して深く二分されているようだ。
Expanding the suffrage meant a significant increase in the size of the electorate.
選挙権の拡大は、有権者数の大幅な増加を意味した。
文化的背景
民主主義社会において electorate の声を反映するシステムとして、普通選挙(universal suffrage)が重要です。歴史的に選挙権は財産・性別・人種によって制限されており、現在の普通選挙は長い闘争の産物です。女性参政権運動(suffragette movement)は20世紀初頭の重要な社会運動でした。
リーディング
選ぶ権利の歴史 electorate(有権者・選挙民)の語源はラテン語のeligere——「選び出す」という意味です。e(外へ)とlegere(選ぶ)で、「多くの中から選び取る」という行為を表しています。 古代ギリシャのアテネ民主制では、市民(citizen)のみが政治に参加できましたが、女性・奴隷・外国人は除外されていました。近代民主主義が発展した後も、electorateは長い間制限されていました。財産のある男性だけが選挙権を持ち、女性は20世紀に入ってからようやく参政権を獲得しました。 ニュージーランドが世界初の女性参政権を認めたのは1893年、イギリスは1918年(一部)・1928年(完全)、日本は1945年です。electorateの拡大は民主主義の成熟を示す指標と言えます。 現代の選挙では、electorateを構成する有権者の多様性と複雑さが政治分析の焦点です。"floating voters"(浮動票)、"voter turnout"(投票率)、"swing state"(激戦州)——electorateの動向を読む選挙分析は、政治科学の重要な分野です。民主主義の根幹にある"選ぶ"という行為の主体が、electorateです。
語源
ラテン語 eligere(選び出す)に由来します。e-(外に)+legere(選ぶ・集める)の複合語で、"elect" → "elector" → "electorate" という語族の形成です。legere はlecture(講義)、legend(伝説)、college(大学)などとも語根を共有します。