semimetal
半金属
名詞
複数形: semimetals
semimetalは、電気的な性質が金属と絶縁体の中間に位置する材料を指します。一般的な金属とは異なり、価電子帯の頂上と伝導帯の底がわずかに重なっているか、あるいは非常に狭い隙間があるため、電荷担体(キャリア)の密度が極めて低いことが特徴です。このため、導電性は持っていますが、純粋な金属ほどの高い導電性は示しません。
半導体との決定的な違い
よく似た概念にsemiconductor(半導体)がありますが、物理的な構造が異なります。semiconductorは価電子帯と伝導帯の間に明確なエネルギーギャップ(禁制帯)が存在し、熱や光などの外部エネルギーを与えない限り電気を通しません。一方でsemimetalは、もともと帯域が重なっているため、外部からの刺激がなくても少量のキャリアが存在し、常に一定の導電性を維持しています。
材料科学における重要性
ビスマスやアンチモンなどの元素が代表的なsemimetalに分類されます。近年では、トポロジカル絶縁体やワイマライトのような特殊な量子状態を持つ材料の研究において、semimetalの特性が非常に重要視されています。特に、電子の有効質量がゼロに近い挙動を示すディラック半金属やワイマライト半金属などは、次世代の高速電子デバイスや量子コンピューターへの応用が期待されている分野です。