パソコンの画面は、ぼやけたスプレッドシートだらけ。カフェでレポートを終わらせようとしているのに、カフェインは全然効きません。気分転換に5分だけデザインブログをスクロールしていると、あるものが目に飛び込んできます。それは、なぜか見覚えのある古い建物の写真でした。
「カフェで仕事をする」という文化は、欧米ではかなり一般的です。これは、場所に縛られないモダンで柔軟な働き方の象徴でもあります。
動詞のcomeは、単に場所を移動するという意味だけではありません。英語では、情報、アイデア、人、問題など、あらゆるものが自分の世界にどう「やってくるか」というニュアンスも表現するんです。
今回は、このcomeの世界における中心的な3つの句動詞を解説します。これらをマスターすれば、人生で起こる出来事の「仕組み」が、手に取るようにわかるようになりますよ。
まずはcome across。これは「偶然の発見」を表す言葉です。積極的に探していたわけでもないのに、たまたま見つけてしまった。そんな状況で使います。
While cleaning the attic, I came across my dad's old vinyl records.
屋根裏部屋を掃除していたら、父の古いレコードを偶然見つけました。
次はcome up with。これは「創造」の原動力となる言葉です。アイデア、計画、解決策、ときには言い訳までもが、自分の頭の中から生まれる。そんな時に使います。
We need a new marketing slogan by noon, but I can't come up with anything.
正午までに新しいマーケティングスローガンが必要なのに、何も思いつきません。
この2つは、ほとんどの人が理解できます。カギとなるのは3つ目のcome aboutです。
come acrossが「個人的な偶然」、come up withが「個人的な創造」だとしたら、come aboutは「客観的な経緯」を表します。「この状況は、そもそもどうやって始まったのか?」という問いに答える言葉です。何か(特に、自分一人では作り出せないような大きくて複雑なこと)が起こった原因や一連の出来事を説明する時に使います。
The argument came about because of a simple misunderstanding over the text message.
その口論は、テキストメッセージをめぐる些細な誤解から起こりました。
How did your plan to move to Spain come about?
スペインに移住する計画は、どういった経緯で持ち上がったのですか?
ラスボス:あなたの「事象の地平線」
この3つの句動詞は、あなたの「個人的な世界」の地図を描き出します。come acrossは、幸運や偶然といった、外の世界からあなたの境界線を越えてやってくるもの。come up withは、創造性や努力といった、あなた自身の内側から生み出されるもの。この2つは、世界があなたに与えてくれるものと、あなたが世界に与えるものとの境界線を引いているのです。
一方、come aboutは少し違います。これは物理学者のような視点を持つためのツールです。これを使うと、自分の時間軸から一歩引いて、ある状況がどのようにして出来上がったのかを説明できます。あなたは当事者ではなく、現在に至るまでの因果関係を説明する観察者になるのです。3つの中で最も客観的で、一歩引いた視点を持つ言葉と言えるでしょう。
黄金ルールはこれです。見つけたものにはcome across。生み出したアイデアにはcome up with。そして、経緯を説明する状況にはcome about。
I stumbled upon a great little cafe while exploring the city.
街を散策していたら、素敵な小さなカフェに偶然出くわしました。
My little brother is always thinking up new games to play.
私の弟はいつも新しい遊びを考え出しています。
Many complications arose from the new policy.
新しい方針から多くの厄介な問題が生じました。
It finally dawned on me that I had left my wallet at the restaurant.
レストランに財布を忘れてきたことに、ようやく気づきました。
A few technical issues cropped up during the presentation.
プレゼンの最中に、いくつかの技術的な問題が突如発生しました。
I ran into my old professor at the supermarket.
スーパーで昔の教授にばったり会いました。