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fugue

フーガ

/ˈfjuːɡ/

[C/U] 両方
複数形: fugues

音楽的な文脈において fugue は、一つの短い旋律(主題)を複数のパートが追いかけるように模倣し、複雑に絡み合いながら展開していく高度な対位法的な楽曲形式を指します。単なる繰り返しではなく、数学的な緻密さと芸術的な展開が組み合わさった形式であり、特にバッハの作品に代表されるバロック音楽の頂点とされる技法です。

概念的な理解と注意点

日本語ではフーガというカタカナ語として定着していますが、音楽理論に詳しくない場合、単なる輪唱と混同されがちです。しかし、輪唱は単純に同じ旋律をずらして歌うだけであるのに対し、fugue は主題が提示された後、それに続く声部が主題を変化させたり、別の旋律(対位旋律)を重ねたりしながら発展させていくため、構造が遥かに複雑です。

❌ 輪唱のような単純な繰り返し: round
✅ 複雑な模倣と展開を持つ楽曲形式: fugue

比喩的な用法

音楽以外の文脈で fugue が使われる場合、心理学的な解離性遁走という状態を指すことがあります。これは、自分の正体を忘れ、突然住み慣れた場所を離れて彷徨う精神状態のことです。音楽の fugue主題から離れて展開するという性質を持つことから、比喩的に日常からの逸脱や喪失という意味で用いられます。

音楽的文脈: The organist performed a complex fugue by Bach.(オルガン奏者がバッハによる複雑なフーガを演奏した。)
心理学的文脈: He entered a fugue state and forgot his own identity.(彼は解離性遁走状態に陥り、自身の正体を忘れた。)

Countable when referring to a specific piece of music or a distinct psychological episode. Uncountable when discussing the general musical style or the clinical phenomenon of dissociation.

意味

名詞フーガ

一つの声部で提示された短い旋律を、他の声部が次々に模倣し、展開させていく対位法的な楽曲形式

The organist performed a complex fugue by Bach.

オルガン奏者がバッハによる複雑なフーガを演奏した。

関連語

Last Updated: May 2026Report an Error